吸い玉・カッピングの株式会社医工

スライド法とは

2012.11.27|スライドカッピング

icatch_slide2

医工相談室長によって開発されたスライドカッピングを弊社サイト吸玉相談室にて下記のようにご紹介してから随分の年月が経ちました。

当初は美容に対する新たな施術方法として注目されてきたスライドカッピングでしたのでエステサロンの先生方に多く使われてきました。

しかし2013年現在に至ってはエステサロンの先生方のみならずお医者様や按摩・鍼灸・柔道整復の先生方、整体の先生方、その他様々な専門家の先生方にご使用頂く機会が増えて参りました。これは走缶法よりヒントを得たスライドカッピングが元来の方法としても再発見されつつあると言えるのかもしれません。

今後もよりスライドカッピングの可能性を広げる為に、先生方のより多くのご意見をお待ちしております。

~弊社吸玉相談室・スライドカッピングの項より~
■概略
スライドカッピングは、目黒先生(日本吸角法研究会目黒彰布会長)中国の吸玉の走罐法にヒントを得て皮膚に跡のつかない吸玉法として工夫発展させた施術方法です。 目黒先生により美容へのアプローチも提唱されたため、エステティックサロン等の需要が新たに創出されてまいりました。   目黒先生に師事し、当時日本吸角法研究会東京本部として講習会等の活動をしておりました私(相談室長)が先生と伴により使いやすい器具の開発を行い現在の形状となりました。

走缶法とスライドカッピング

走缶法とは元々、吸玉の技術のひとつとして中国で行われて来たものです※。

しかし火を使う走缶法は基本的にはカップを吸引し肌の上を滑らす度に空気がカップ内に侵入しますので、火をカップに入れては滑らし、入れては滑らしを繰り返す事になります。身体の近くで常時、火を扱うと言う事は、やはりリスクを考慮しなくてはならない要因です。

また、吸引圧の微妙なコントロールができず、施術方法もかなり限定せざるを得ないものでした。

そこで開発されたのが電動式ポンプとスライドカッピング用カップ”ビューティーカップ”による持続吸引法です。スライドカッピング用カップ”ビューティーカップ”は通常のカップと異なり、シリコンキャップ(逆止弁)を取り付けていません。

そのかわりに圧力調節口が開けられており、調節口のふさぎ方を指で調節する事により自在にカップ内の吸引力を調整する事ができます。

※カッピングは全世界的に広く行われて来た施術法であり、中国で走缶法と呼ばれる方法とは別の系統で似た施術が行われて来た可能性はあります。別の地域の書で走缶法と同じアプローチではないかと思しき記述があるものもあります。ここでは”スライドカッピング”として開発した施術法の直接的なヒントとなった中国の走缶法について述べています。

スライドカッピング:首

スライドカッピング:首

スライドカッピング:お腹

スライドカッピング:お腹

スライドカッピング:お腹2

スライドカッピング:お腹2

スライドカッピング:鼻

スライドカッピング:鼻

スライドカッピング:腕

スライドカッピング:腕

 テクニック

■最初に

本格的な使用のためのテクニックは一定のトレーニングを必要とします。

しかし、簡単にスライド法を行う方法もあります。

 

  1. 電動ポンプ(カッピングα-II以上のポンプ)の圧力調節バルブを操作し、-20kpa程度の吸引圧に設定する。
  2. 施術部位にオイルやジェルを塗る。
  3. 施術部位にあったサイズのペルラカップを施術面にあて、カップの穴を指で塞ぎその状態で吸引を確かめて任意の方向に滑らせる。
  4. 目的の部位に到達したら、塞いでいた穴を開きカップを皮膚面から離す。
  5. 1~4を繰り返す。

 

■その他のテクニック

<ウエーブ吸引>

 

  1. カップの穴を指で塞ぎ、目的の吸引圧力まで吸引する。
  2. 目的の吸引圧力に到達したら、カップの穴を開きカップ内の圧力を下げる。
  3. 1~2を必要に応じて繰り返す。
  4. 部位を替えて1~3を行う。

 

<弾発法(目黒先生命名)>

 

  1. カップの穴を指で塞ぎ、目的の吸引圧力まで吸引する。
  2. 目的の吸引圧力に到達したら、カップの穴を塞いだまま皮膚から一気に引きはがす(ポンと音をさせるように)。

 ■指の使い方   部位や、皮膚面・筋肉・骨格の微妙な変化に応じて速やかなコントロールを行うと言った高度なテクニックを駆使するためには、カップ内の圧力を微妙にコントロールする必要があります。 この様なテクニックを獲得するためには、個人差はありますが、一日30分程度の練習量であれば約1週間である程度出来るようになります。 後は実践で上達していくことが一番良いのですが、テクニックの基本はカップの穴の塞ぎ方と云うことになります。

■練習方法

<ウエーブ吸引>

写真 (1)

写真 (1)

写真 (2)

写真 (2)

写真 (3)

写真 (3)

  1. カップの穴を完全に塞ぐ(1)
  2. 手の大きさ、指の形状、関節のしなやかさ等の条件で指の使い方も相違が出てきますが、圧力コントロールのために塞いでいる指を上部にずらす方法が一般的です。
  3. 横に指をずらす方法 写真(2)・(3) この時、指は小指側に向かって転がすようにすることで微妙な調節が出来る。 (親指側にずらしても良い)
  4. 吸引力を強(最大)にして、ご自分の皮膚で繰り返し圧力調節の練習をしてください。
  5. 利き手以外で施術しなければならない時もあります。左右両手とも出来るようにしましょう。
  6. [6]   圧力コントロールに自信がついたら、皮膚面を滑らしながらコントロールしましょう。(指の使い方は、使いやすい方法で行ってください。)

 

●実際にやってみましょう (1)

 

  1. 外側の足首の上から膝付近の骨の手前までスライドさせます。下から上に弱い吸引圧から少しづつ吸引圧力を強めながら(カップの穴を少しづつ狭めながら)スライドさせます。(圧力調節バルブを調節して最大で-40位になるようにしてください)
  2. 次に膝外側の骨の上を越えて大腿部の外側まで続けてゆっくりスライドさせます。 この際に骨の上は吸引圧を下げて滑らかに超えていきます(吸着しない場合は滑らせるだけでよい)。
  3. カップを皮膚から外すときは、カップの穴を完全に解放します。
  4. 最初はボディー用カップ小で行います。
  5. 吸引圧は出来るだけ弱い状態からやや強く感じる所までを繰り返しスライドさせながら練習してください。
  6. 慣れたら調節バルブを強にして練習してください。

 

●実際にやってみましょう (2)

 

  1. ボディー用カップ小をセットしてください。
  2. 圧力コントロールは強にしてください。
  3. 後頭部の生え際から肩にかけてオイル(ジェル)を塗ってください。
  4. 後頭部の生え際にカップをあて、カップの穴を塞ぎ痛くない程度に強く吸引しましょう。
  5. カップの指をずらして圧力を弱めて首から肩にかけてゆっくりスライドさせていきます。[4]~[5]を3~5回繰り返します。
  6. スライドさせる速度は眠くなるほどゆっくりが基本です。 以上を、気持ちよくできればテクニック的には実践できる腕前です。